毎年6月下旬の土日に開催。足の病に草鞋(わらじ)をお供えする伝統行事
鏡の宿 西光寺跡の仁王尊(におうそん)石造金剛力士立像(阿形)あぎょう御開帳
竜王町鏡にある西光寺跡の仁王尊(におうそん)は、足の病を治してくださるという言い伝えがあり、毎年千日会(せんにちえ)には、草鞋をお供えして病気平癒をお願いする信者がたくさん参拝に来られます。
宵宮の千日祭(せんにちさい)では、仁王尊の参道に、地元鏡の住民さんがひとつずつ手作りで作られた浮世絵を描いたちょうちんが立ち並び、暗闇のなか美しい灯りが浮かび上がります。
両日とも参拝者が草鞋をお供えし、願いをこめたたくさんの草鞋が並びます。
仁王尊は秘仏ですが、この2日間のみご開帳され、いかめしいお顔を拝見することができます。
千日祭・千日会要項
日時 | 毎年6月下旬の土日 |
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スケジュール | 千日祭(宵宮) 令和6年6月29日(土)19時~21時 千日会 令和6年6月30日(日)14時~ |
会場 | 竜王町鏡 仁王尊(西光寺跡) (道の駅竜王かがみの里の駐車場から歩いてすぐ) |
西光寺跡 仁王尊の千日祭(せんにちさい)・千日会(せんにちえ)は足の病に草鞋(わらじ)をお供えする鏡の伝統行事です。
道の駅竜王かがみの里の駐車場から歩いて3分の所
天台宗の開祖・伝教大師(最澄)が建立。滋賀県蒲生郡竜王町鏡にある西光寺の跡地
西光寺跡のお堂には、石造りの仁王尊(におうそん)が祀られている
足の病を治すという言い伝え
千日祭と千日会に草鞋をお供え
足の病の平癒に草鞋をお供え。宿場町「鏡宿」ならではの伝統行事
千日会(せんにちえ)
秘仏の仁王尊。千日祭と千日会の二日間のみ御開帳。左隅の丸い石を持ち上げると願い事が叶うという
石造金剛力士立像(阿形)あぎょう
鏡宿 西光寺跡 仁王尊(竜王町鏡)石造金剛力士立像(阿形)あぎょう
金剛力士像の仁王尊は本来、阿吽(あうん)の呼吸と言われるように左右に阿形(あぎょう)と吽形(うんぎょう)の二体で一対になっているのが本来ですが、現在、竜王町の西光寺跡に残っているのは阿形の一体のみです。
西光寺は、平安時代初期に最澄(伝教大師)が、鏡山十二峰の一つ星ケ峰の麓に建立した古刹で、源頼朝や足利尊氏も宿泊したことが記録されており往時は大変栄華を極めておりました。
その西光寺の門に佇んでいたであろう阿吽の仁王尊。
もう片方の吽形は、山崩れの際に地下に埋没したのではないかと言われていましたが、数年前、関白豊臣秀次(滋賀県近江八幡・八幡山城主)の家老であった今枝重直の下屋敷跡(金沢)で見つかり、西光寺にあった吽形と判明しました。
秀次亡き後、加賀藩2代藩主前田利長に召し抱えられる際に片方を持ち込んだとされ、今も金沢市では霊験あらたかな霊仏と崇敬されているとのことです。