牛若丸の歌に登場する鏡の宿「義経元服」
「牛若丸のうた」というのがあるのをごぞんじでしょうか?
京の鞍馬では毎年義経祭に奉唱されているそうです。
この中にも「鏡の宿の元服」が出てきます。
牛若丸の歌
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父は尾張の露と消え 母は平家にとらえられ
兄は伊豆に流されて おのれ一人は鞍馬山
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敵の平家をほろぼして わが家源氏をおこさんと
ひるは学問剣術は 人目をしのぶ夜のわざ
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七つの道具をなげだして 弁慶あやまる五条橋
金売吉次がおともして 落ちゆく先は奥州路
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鏡の宿の元服に その名は義経源九郎
途中のなんぎ切りぬけて 秀衡やかたに着きにけり
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ほどなく源氏の花咲くや 兄頼朝の命をうけ
朝日将軍義仲を ただひと打ちにほろぼして
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ひよどりごえの逆落し 屋島の海の弓流し
壇の浦では八そうとび 永くほまれをのこしけり