烏帽子屋「五郎太夫」の屋敷跡
(えぼしやごろうだゆう)
烏帽子屋「五郎太夫」屋敷跡
鞍馬より奥州へ下向の途中近江の「鏡の宿」白木屋に宿泊した牛若丸は、追っての目を欺くため急ぎ髪を切り烏帽子を着けて元服することを決心いたしました。
白木屋の近くで烏帽子を折る烏帽子屋五郎大夫(えぼしやごろうたゆう)に源氏の左折れの烏帽子を注文いたします。
左折(ひだりおり)とは烏帽子の頂を左方に折り返して作ることで、源氏は左折を用い、平家は右折のものを用いておりました。しかし今は平家の全盛期で、源氏の左折の烏帽子は御法度(ごはっと)で五郎大夫もためらいますが牛若のたっての願いと、幼い人が用いるものなれば平家よりのお咎(とが)めもあるまいと引き受けるのでした。現在は五郎大夫の屋敷は廃絶し民家裏側の荒地で残っています。
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